2022/3/7

久しぶりに泣いた。

14歳、もうじきに15歳になるビーグルのルビー通称ルーちゃんが、約一ヶ月ほど前から調子が悪く、多分脳腫瘍なのか、てんかん発作が出るようになってしまったのです。その後は抗てんかん剤で様子を見ながら、ある程度の復活は遂げたものの、良くなっては悪化、良くなっては悪化を繰り返し、今朝になっては、とうとう立つことも食事もできないほどになってしまい、痛みからなのかなんなのか、震えが止まらなくなってしまいました。さすがにヤバいということで、弟と弟の彼女に同行してもらい、午後からルーを担いで動物病院へと足を運びました。市内でトップの動物病院です。過去に何度もお世話になっています。抗てんかん剤の処方で、先週も来ていました。

到着したのは午後3時前でしょうか。いつもは午前中に来ていて、その時は比較的早く(30分ほどで)受診できたのですが、月曜日の午後?夕方?はとにかく混んでいて、受診まで小一時間待ったでしょうか。歩けないルーを毛布でくるみ、膝の上で抱えながら、院内の待合室はいっぱいなので病院前のベンチで待つことに。弟と弟の彼女と他愛のない会話をしながらだったからどうにか耐えられたものの、久々に長いと感じた待合でした。

呼ばれると診察となるわけですが、レントゲン写真を撮ることに。その写真を撮ったあともまた30分くらい待つことになり、3人でマジでげんなりしていたわけですが、説明のお呼びがあり再び中へと戻ります。レントゲン写真の説明を受けると(生々しいので病名の記載は避けますが)、とにかく、年数件しか見られない、原因不明の症状で、この症状がある場合は即時MRI検査→ステロイド治療が必要なものであるとのこと。さすがにこの弱っている状態で全身麻酔でMRIという選択は飼い主としてもないと獣医に伝えると、回復する可能性もなくはないが、このままいくと持って数日かもしれないと宣告されました。本日できる限りの治療(水分補給とステロイド剤の注射)と、できる限りの処方でどうにかお願いしたいと伝え、今日の治療は終え、会計を済まし、動物病院を後にしました。

そんな残り数日と言われても、その場では「えっマジか」くらいしか思わないわけですが、いざ帰って来て、ルーちゃんにどうにか夜ご飯を与え、調子悪そうにしながら寝ている姿を見て、獣医から宣告された内容にようやく実感が湧いて来るのです。しょうがないし、何もできないし、もうどうしようもないけど、悲しすぎる。ルーも年だし、遅かれ早かれ死は逃れられないし、もうどうしようもないけど、悲しすぎる。先週まではおれのことがわかってくれたルーが、もう歩くことさえもままならなく、おれが誰ともわからなくなるところまで体調が悪化してしまっただなんで、受け入れるに受け入れられないほど悲しすぎる。

2月にてんかん発作が起きて、その後抗てんかん剤をもらってから、ここ最近は長い散歩に行ってなかったのに、なぜか行けるようになるまでの回復があったんです。自分でもビックリするくらい、「えっ!お前逆に元気になったんじゃない?どういうこと!?」って思うくらい、前は毎日のように行ってた、ちょっと遠目の公園にも1年ぶりくらいに行けたし、散歩と言えるくらいの散歩も、昨日の朝できてたんです。

それで翌日に様態が急変して、診察を受けたらあと数日!?悲しすぎるでしょう!ちょっと前の散歩できていた状態が、まるで天から降ってきた奇跡。いつもお世話になった散歩のおじさんにも会えたしね。もう死んだみたいに書いてるけど、まだ今は台所でひとりスヤスヤと寝ています。

家に戻ってきて久々に号泣したって話。死ぬことより、死を宣告され、死を考えることのほうが100倍悲しい。悲しすぎる。どうか、ルーにもう一度チャンスを。