2019/11/8

パニック障害奮闘記 「はじめに」

パニック障害は今や「流行り」とまで言われるほどの疾患となってしまったようです。私の場合、2018年の9月の頭から予兆(前震)が始まり、同月9月の末に、長野の1,200mの山村の家に滞在中、最大級のパニック発作に襲われました。1年ちょい経った今、どのように私がこの疾患と向き合い、今に至ったのか。どのような事を試し、何を学び、何を感じながらこの1年を過ごしたのか。自分の記憶が許す限り、すべての考察を書き出したいと思います。さらに可能なのであれば、パニック発作当時の自分と全国のパニック障害と向き合う勇者に何を伝えたいかなども、綴ってみたいと思います。
簡潔に書いて終わり、と思ったのですが、自分の体験の整理のためにも、最初から詳しく思い出して書き出してみたいと思っています。長いシリーズになるかと思いますが、ハッピーエンドなストーリーかつ、現在進行系でパニック障害と向き合う方々のお役に必ず立てる内容になると思いますので、ぜひ読んでいただけますと幸いです。

自己紹介の前に

まずは自己紹介をして、どんな人間がパニック障害に至ったのか、という背景を知ってもらいたいと思いますが、読み進める前に全国のパニック障害と向き合う勇者に伝えたいことがあります。それは、

マジで大丈夫だから心配しないで!パニック障害っていうのは、錯覚というか、脳が誤作動を起こしてしまう疾患なだけ。発作が起きると困るし面倒だし、生きる気力も下がってしまうかも知れないけど、マジで大丈夫。もうね、とにかく大丈夫。

ただ、一番酷かった時を思い出すと、そんな事言われても、っていうくらい厳しい感覚の時もありました。でもどんな病気でもそうだけど、患ってしまった以上、調子が悪い時があるのはしょうがないこと。インフルエンザにかかったら、1週間とか調子悪いでしょ?でもインフルエンザは風邪の症状に似てるし、体は調子悪くても、精神的には別に「嵐が過ぎ去るのを待つしか無い」って感じてると思うの。ただパニック障害の場合は、明確な終わりも見えないし、症状も良くわからないから、体的な症状よりも、どうやってこの疾患と向き合えば良いのだろう?という疑問と、私がこんな風に壊れてはダメだ!という自己否定が回ってしまうかと思います。
でも大丈夫なんです。そういう疾患なんです!インフルエンザは熱と倦怠感とかあるじゃないですか。パニック障害は、パニック発作という症状に加えて、不安・自己否定・ネガティブ思考の思い込みが消えない、という症状を伴うんです!あなたのせいじゃないんです。それが症状であると認識してください!まずはそうなってしまった自分と、そういう症状を認めること。それが改善への第1ステップです。
その症状を認められないと、改善どころか、さらに悪化します。なので僕自身も、最初は何の症状かわからなくて、その症状を精神的に拒否してしまうがために、さらにそのパニック発作が悪化してしまう、というサイクルに入ってしまったことを覚えています。
激しいパニック発作に対する処置も後のシリーズで解説していきますが、とにかく患ってしまった以上時遅しなので、その自分を受け入れ、許容することからスタートしていただければと思います。
長いシリーズにはなりますが、僕の体験と考察が皆様のお役に立てることを願い、ゆっくりじっくりと綴っていきたいと思います。

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