2016/10/31

勝つための手段を取った時点で負け

日本シリーズが終わりました。巨人ファンではありますが、今年は黒田の引退と久々の活躍もあった広島を応援しておりました。しかし広島は2連勝からの4連敗でチャンピオンを逃し、残念ながら黒田を花道で送り出すことは叶いませんでした。広島が負けた理由を色々とアナリストがレポートを出しておりますが、おそらく分析は正しいのかもしれませんが、どうも結果論にしか聞こえなく、僕的には広島が負けた理由は別のところにあったと思っています。ズバリ、敬遠策です。西川しかり大谷翔平しかり、広島の緒方監督はここぞという場面で敬遠策を取り、真っ向勝負に出ませんでした。はい、これ以上言うことはないのですが、これです。敬遠は「僕たちは君を打ち取る自信がありません。なのでフォアボールで歩いていただき、次のバッターでアウトを取り、僕たちの予定通り3アウトを取り、イニングを凌がせていただきます。」と言っているのと同義です。結局は「あなたに真っ向勝負を挑んで勝つ自信がありません」イコール「僕たちは負けました」と自ら申告してしまっているわけで、日本シリーズという聖戦で卑怯な真似をした広島が負けた。ごく普通の出来事です。なぜ敬遠がダメなのかというと、敬遠は「『勝つ』ための手段」だからです。シリーズを勝ち進んできた素晴らしい2チームが正々堂々戦うのをファンは見たいのに、勝ちにこだわるばかりではそりゃダメでしょう。勝ちにこだわれば負ける。ごく普通の宇宙の法則です。何せ勝ちにいくことさえ間違っているんです。一生懸命が答えであり、勝ちではありません。
思い出してください。松井秀喜の5打席連続敬遠@甲子園を。松井のチームはもちろん「負け」ました。敬遠したチームはもちろん「勝ち」ました。しかし真の勝利と成功を勝ち取ったのは誰か。松井です。松井が勝ったんです。もしあの試合で敬遠策を取らずに松井に真っ向勝負を仕掛けていたのなら・・・。それは誰にもわかりませんが、もしかすると違う何かが動いたかもしれません。
「勝ち」に行けば負け。JUST DO YOUR BEST. それだけで良いのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です